2tトラック(小型)アルミバンを徹底解説|タイプ別寸法・積載量・現場に役立つ選び方まで紹介

アルミバントラックとは、アルミ製の箱型荷室を備えたトラックです。
なかでも「2tクラス(小型アルミバン)」は、都市部や住宅街などの狭い道路でも扱いやすく、少人数での配送に適しているため、物流・建設・引越・イベント関係といった幅広い業種で導入されています。
中小企業や個人事業主が最初に導入するトラックとしても人気が高く「コスパの良さ」と「運転しやすさ」も大きな魅力です。
2tトラック(小型)アルミバンの寸法一覧

出典:バディトラック
2tトラック(小型)のアルミバンには、ショート・標準・ロング・ワイドロングといった複数のタイプがあります。
どのタイプが自社に合っているかを選定する際は、配送先の環境(高さ制限・道幅・搬入スペース)や荷物の大きさを考慮しましょう。
以下に4タイプのアルミバンの目安となる寸法をまとめました。
※実際の車両寸法は、グレードや架装内容、使用状況によって異なります。
正確な寸法を確認する際は、メーカー公式カタログや販売店での確認をおすすめします。
2tトラック(小型)アルミバン【ショートタイプ】

| 車両外寸 | 荷台内寸 | |
| 長さ | 約4.8m | 約3.0m |
| 幅 | 約1.9m | 約1.75m |
| 高さ | 約2.7m | 約1.75m |
2t小型アルミバンのショートタイプは、全長約4.7m前後とコンパクト。
高さ2.8m制限の搬入口にも対応でき、狭い路地や駐車スペースにも入りやすいサイズです。
都市部でのルート配送や軽量貨物の運搬に最適で取り回しやすさと燃費の良さが魅力です。
2tトラック(小型)アルミバン【標準タイプ】

| 車両外寸 | 荷台内寸 | |
| 長さ | 約5.3m | 約3.1m |
| 幅 | 約1.9m | 約1.75m |
| 高さ | 約2.9m | 約1.8m |
2t小型アルミバンの標準タイプは、全長約5.3m・荷台長約3.1mのバランスの取れた中間サイズ。
ショートより積載量に余裕があり、引っ越し便や中距離配送、イベント機材運搬など幅広い用途に対応できます。
扱いやすさと積載効率の両立を求める企業に最適なタイプです。
2tトラック(小型)アルミバン【標準ロングタイプ】

| 車両外寸 | 荷台内寸 | |
| 長さ | 約6.3m | 約4.4m |
| 幅 | 約1.9m | 約1.75m |
| 高さ | 約3.0m | 約2.0m |
2t小型アルミバンの標準ロングタイプは、全長約6.3m・荷台長約4.4mとゆとりある積載スペースが特徴。
標準タイプより荷台の長さが約1m程長く、長尺資材や大型家電なども余裕をもって積み込めます。
積載効率を重視する企業や中〜長距離配送に最適で、荷物量が多い現場でも活躍します。
2tトラック(小型)アルミバン【ワイドロングタイプ】

| 車両外寸 | 荷台内寸 | |
| 長さ | 約6.3m | 約4.5m |
| 幅 | 約2.2m | 約2.0m |
| 高さ | 約3.2m | 約2.0m |
2t小型アルミバンのワイドロングタイプは、全長約6.3m・荷台長約4.5m・荷台幅約2.0mの最大クラスの積載スペースを備えたモデル。
横幅が広いため、大型家具や家電などかさのある荷物の積載に最適です。
荷室にゆとりがあり、積み込み・積み下ろし作業の効率化にもつながるため、大量輸送や引っ越し業など、積載量を重視する現場で高い人気を誇ります。
2トラック 小型アルミバンの最大積載量

出典:バディトラック
2tアルミバンの名の通り、最大積載量が約2,000kg(2t)に定められています。
ただし、カタログ上の数値をそのまま目安にするのは注意が必要です。
《積載量についての注意点》
- 荷物の重量だけでなく、燃料、運転手の体重も積載量に含まれる
- 法定の積載量を超えると過積載違反となり、罰則の対象になります
そのため、実際には1,500〜1,800kg程度を目安にし安全に運行しましょう。
また、現場では「2tトラックなのに意外と積めなかった」という声もあります。
パワーゲートなどの装備や架装の重さも積載重量に含まれるため、荷物を積む際はその分も考慮しておくことが大切です。
2tトラック 小型アルミバンの免許区分

2t小型アルミバンは、車両総重量が3.5t未満であれば「普通免許」で運転できます。
普通免許であれば、ドライバー採用のハードルが低く中小企業にとっては大きなメリットですね。
ただし、中には車両総重量が3.5tを超えるモデルや、積載量を優先した仕様により「準中型免許」が必要になるケースもあります。
運転をする際は、車両の免許区分と車検証の車両総重量を必ず確認しておきましょう。
2tトラック 小型アルミバンの積載イメージ|実務での活用例

2t小型アルミバンは、さまざまな現場で“ちょうどいいサイズ”として活躍しています。
それでは2t小型アルミバンにはどれだけの荷物が積めるのでしょうか。
ダンボールだけ積んだら何箱入る?
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いすゞ「エルフ」2t標準アルミバン(荷室内寸:長さ3,120mm×幅1,770mm×高さ2,090mm)を例に考えてみましょう。
荷室の体積は約11.5㎥です。
引越しで使われる標準的な「中サイズ段ボール」およそ45×34×34cm前後(約0.05㎥)として換算すると、理論上は約220箱前後のダンボールを積み込める計算になります。
ただし、実際の引越し作業での積載は家電・家具の形状や通路スペースを確保する必要があるため、現場で安全に積める目安は150〜160箱程度でしょう。
※実際の寸法は、パネルの厚みや、レールなど仕様、架装メーカーなどによって異なります。正確な数値は、現車の確認や販売店でのご確認をお願いします。
宅配業の場合
宅配便サイズ(60〜100サイズ)の段ボールであれば、2t小型アルミバンにおよそ150個前後を積載できます。
日常的に荷物の出入りが多いネット通販の配送や、ルート配送などにも“ちょうどいい”容量で、空間に余裕を持たせた状態での運行が可能です。
荷室が密閉構造のため、雨風を防ぎながら荷物を安全に運べるのも大きなメリットです。
家具・家電配送の場合
家具(ソファ・タンス・テーブルなど)3〜4点に加え、冷蔵庫・洗濯機といった大型家電を2点程度積み込めます。
単身〜2人暮らしの引っ越しや、家具家電のまとめ配送にもぴったり。無理のない範囲での積み付けが可能です。
荷台の高さにも余裕があるため、背の高い家具でも安定して積載できます。
その他の用途
《イベント・舞台関係》
音響機器・照明・舞台備品など、かさばる機材をまとめて運ぶ際に重宝します。
特に、サイドドア付きモデルなら、限られたスペースでの積み降ろしもスムーズです。
《食品配送》
バンボディのバリエーションの一つに冷蔵冷凍車があります。
パネル断熱仕様を選べば、保冷車としての運用も可能。生鮮食品や飲料など、温度管理を要する配送にも柔軟に対応できます。
また、パワーゲート付き・サイドドア付き・内装レール付きなど、架装仕様を変えることでさらに用途が広がります。
荷物の種類や現場環境に合わせてカスタマイズしやすいのも、2tアルミバンの大きな魅力です。
2t小型アルミバン導入のメリット

出典:バディトラック
2t小型アルミバンは、取り回しの良さや低コスト・積載効率の高さなど、日常の業務に直結するメリットが多く特に中小企業にとって“ちょうどいいサイズ”として選ばれています。
ここでは、実際の現場で支持される主な理由を紹介します。
1. 狭い現場でも動きやすい
小型アルミバンのコンパクトなボディは、都市部の配送や工事現場、ビル街などで強みを発揮します。
普通車に近い感覚で運転でき、狭い道や立体駐車場の出入りもスムーズ。
「4t車だと入れないけど2tなら余裕」という現場も少なくありません。
2. 維持費・燃費が優秀
車両重量が軽い分、燃費も経済的です。
2tアルミバンは、小型トラックの中でもコンパクトな車体と軽量なアルミボディが特徴。
ボディ素材がスチールよりも軽量なため、エンジンへの負担が少なく、結果として燃費性能の向上につながります。
さらに、自動車税や高速料金も中型車に比べて安く設定されており、維持費や日々の運行コストを抑えやすいのもポイントですね。
3. ドライバー確保がしやすい
普通免許で運転できるモデルが多いため、免許条件で人材を限定しないのもポイント。
新規採用の職員でもすぐに運転でき、現場の柔軟な人員配置にも対応できます。
4. 荷物を守る安心構造
アルミ製ボディは軽量かつ強度があり、サビにも強い素材です。
雨や砂埃、直射日光などから荷物を守るほか、外部からの覗き見防止にも役立ちます。
特に食品・医薬品・衣料など衛生面を重視する業種には最適です。
2t小型アルミバン導入時の注意点

出典:バディトラック
コンパクトで使い勝手の良い2t小型アルミバンですが、すべての現場に万能というわけではありません。
積載量や荷室の高さ、オプション装備の制限など、導入前に確認しておきたいポイントもあります。
用途に合わない車両を選んでしまうと、かえって作業効率が下がることも。
ここでは、導入前に押さえておきたい注意点を紹介します。
一度に運べる量は限定的
2tのアルミバンは4t車に比べると、積載量が半分ほどになります。そのため、長距離輸送や大量配送には向かないケースもあるでしょう。
荷室高さが限られる
大型家具や背の高い棚などを積む場合は、荷室内の高さ1.8m前後がネックになることもあります。
その場合は4t、10tといったタイプへのグレードアップが必要です。
パワーゲート付きでは積載量に注意
重い荷物を扱う場合、パワーゲートが付いていないアルミバンでは積み下ろしに工夫が必要です。
一方で、2tクラスの小型アルミバンでは車両総重量に上限があるため、パワーゲート(リフト)を付けるとその分だけ積める荷物の量が減ってしまうことがあります。
そのため、実際の現場ではリフト付き仕様を避けるケースもあります。
主要メーカー別|人気2t小型アルミバンを比較
2tの小型アルミバントラックは、国内メーカー各社から個性豊かなモデルが展開されています。
同じ2t車でも、メーカーごとに走行性能や積載性、整備性などに特徴があり、用途に合わせた選び方がポイントです。
ここでは、主要5メーカーの特徴をそれぞれ見ていきましょう。
いすゞ・エルフ

出典:バディトラック
いすゞ「エルフ」は小型トラック市場で圧倒的なシェアを誇る定番モデルです。
小回りが利き、燃費性能にも優れているため、都市部での配送などでも扱いやすい一台です。
部品供給網が広く、中古車としての流通量も多いため、メンテナンス性に優れている点も大きな魅力。長く安心して使いたい企業から厚い支持を得ています。
三菱ふそう・キャンター

出典:バディトラック
三菱ふそう「キャンター」は、積載効率と耐久性に優れたモデルです。
頻繁な積み下ろしや長時間運行にも耐える堅牢なボディ構造を備え、長距離・中距離配送のどちらにも対応。
さらに、新しめのモデルでは排出ガスを大幅に低減する「BlueTecテクノロジー」を搭載しており、環境性能にも優れています。
エコと実用性を両立させたい企業におすすめです。
トヨタ・ダイナ
トヨタ「ダイナ」は、操作性の軽さと広い視界が特徴の一台。
運転しやすく、小回り性能にも優れているため、建築現場や住宅街など限られたスペースでの配送にも最適です。
また、全国に広がるトヨタ系整備ネットワークにより、アフターサービスが手厚く、維持管理のしやすさでも定評があります。
日野・デュトロ

出典:バディトラック
日野「デュトロ」は、高剛性フレームによる安定した積載性と静粛性が魅力。
運転中の振動や騒音が少なく、ドライバーの疲労を軽減してくれます。
「長く乗れるトラック」としての評価が高く、現場ユーザーからの信頼も厚いモデルです。
マツダ・タイタン
マツダ「タイタン」は、コンパクトで軽量なボディを生かした都市配送向けモデル。
取り回しのしやすさに加え、スタイリッシュなデザイン性も評価されており、個人事業主や店舗間配送を行う企業からの人気が根強い1台です。
2004年以降は、いすゞ「エルフ」をベースにしたOEMモデルとして生産されており、燃費の良さと扱いやすさを兼ね備えた、バランスの良さが魅力です。
このように、2tクラスのアルミバントラックといっても、メーカーごとに強みや得意分野が異なります。
運転環境や配送エリア、積載する荷物の種類に合わせて最適な車種を選ぶことで、日々の業務効率をより高めることができるでしょう。
中古市場でも人気|2t小型アルミバンの選び方

出典:バディトラック
2t小型アルミバンは扱いやすくコスト面でも優秀ですが、用途によっては制約もあります。
導入前に「積載量」「荷室サイズ」「架装仕様」をしっかり確認しておきましょう。
新車では400〜600万円前後が相場といわれる2tアルミバン。
メーカーや仕様によって価格差が大きく、公式サイトでも具体的な金額が出ていないケースが多いのが実情です。
その分、中古市場では150〜350万円前後で導入できるモデルも豊富。
用途に合った仕様を選べば、コストを抑えても十分に頼れる一台が見つかります。
床板の状態
床板にササクレや腐食、荷重跡がないかを確認します。荷物を積んだときに滑りやすくなったり、床の強度が落ちたりしている場合は要注意です。
車両外観の状態
アルミコルゲート(側板)に凹みやサビがないかチェックしましょう。外観の印象だけでなく、雨水の侵入を防ぐためにも重要なポイントです。
金具や防水機能の状態
ドアの開閉がスムーズか、シーリング(ゴムパッキン)に劣化が見られないかを確認します。荷室の気密性が下がると湿気や水漏れにつながります。
荷室内の状態
水漏れ跡や床鳴りがないかチェック。内部の劣化は外からは見えにくいため、入念に確認しましょう。
使用環境のチェック
中古車では「走行距離」だけでなく、どんな環境で使われていたかも重要です。屋内保管されていた車両は劣化が少なく、長く使える傾向があります。
また、整備・点検記録がしっかり明示されていれば、より安心して購入できます。
安さと信頼性で選ぶなら、バディトラックへ!

出典:バディトラック
2t小型アルミバントラックは、
・普通免許で運転できる
・維持費を抑えられる
・都市部でも扱いやすい
といった点から、中小企業の業務用車両としてバランスの取れた選択肢です。
用途に合わせてメーカーや架装タイプを選べば、配送効率の向上やドライバーの負担軽減にもつながります。
中古アルミバンを検討する際は、外装・床板の状態だけでなく使用環境や整備記録を確認することが大切。
しっかりと整備された一台を選べば、コストを抑えつつ、長く安心して活用できます。
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