ダブルキャブトラックを徹底ガイド|シングルキャブ比較&人気メーカー6社の特徴

建設や清掃などの現場では「人も荷物もまとめて運べたら便利なのに」と感じる場面がよくあります。
そんな時に頼りになるのがダブルキャブ。
いすゞ・トヨタ・日産などの人気メーカーからも多彩なラインナップが登場しており、用途やニーズに合わせた選択肢が広がっているのも魅力です。
今回は、現場の実情に沿ってダブルキャブトラックの特徴・利点・導入時に注意したいポイントについて整理しました。
後半では人気メーカーについても解説していますので車両選びの参考にしてみてください。
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ダブルキャブとは?

「ダブルキャブ」とは、運転席と助手席の後ろにもう1列座席を備えたキャビンのことです。
シングルキャブではどうしても乗車人数が限られてしまいますが、ダブルキャブであれば複数人が同時に乗車でき、5〜7人の移動にも対応します。
スタッフをまとめて乗せられるので、移動と搬入の手間がぐっと減りますね。人員輸送と資材運搬を一台でこなせるのは大きな魅力です。
ダブルキャブトラックのメリット3つ

ダブルキャブトラックにはシングルキャブにはない強みがあります。ここでは代表的なメリット3つに絞ってご紹介します。
人員と荷物を同時に運べる
建設現場では工具や資材を荷台に積み、作業スタッフが運転して現場に出向きます。
ダブルキャブトラックを取り入れると、同じ現場に向かう5〜7人が1度に移動でき「人と荷物を別々に運ぶ」手間が削減。そのため、時間も燃料も節約になります。
また、急な悪天候でもスタッフ全員がキャビンに乗れるため、快適さと安全性も確保できます。
作業効率の向上
作業するスタッフがダブルキャブに同乗しているため、現場に着いたらすぐ作業に取りかかれるのも大きなメリットです。
移動と作業が途切れず、効率が格段にアップします。
現場での柔軟性と安心感
現場では急遽作業員が増えたり、荷物の量が変わったりといったケースは少なくありません。
シングルキャブだと2〜3人を乗せるのが限界ですが、ダブルキャブは現場に向かう際に乗っていなかった作業員を乗せて会社に帰るという対応も可能です。
ダブルキャブトラック導入時の注意点

便利なダブルキャブトラックですが、導入前に知っておきたい注意ポイントがあります。ここでは3つのデメリットについて整理してみました。
荷台スペースがやや短い
ダブルキャブは座席が2列になっている分、キャビンが長く、荷台が短いのが特徴です。
長尺物や大型の資材を積む場合には、シングルキャブに比べて積載効率が落ちるケースも。
特に建設現場や物流で長い資材を扱う場合は、荷台寸法をよく確認しておく必要があります。
車体がやや長くなる
キャビンが大きい分、全長が長くなるため小回りが利きにくいという面もあります。
都市部の狭い道や駐車スペースが限られている場所では、取り回しに一層注意が必要になるでしょう。
慣れないうちは「思ったより後ろがはみ出る」といったことがあるため、運転感覚に慣れるまでは気をつけましょう。
燃費や維持コストがやや上がる
ダブルキャブは構造上、車重も増えるため、燃費はシングルキャブより劣る傾向があります。
また、車体サイズが大きいことでタイヤなどの消耗品の交換コストがやや高くつくケースも。
長距離走行や使用頻度が多い現場では、トータルコストを考えて選ぶのがおすすめです。
ダブルキャブトラックだからできる!現場での活用シーン

出典:バディトラック
ダブルキャブトラックはその特性を活かし、幅広い現場で利用されています。ここからは、代表的な活用シーンを紹介します。
建設現場
建設現場では「乗用車で人が移動、トラックで荷物を運搬」と別々だった移動を、ダブルキャブの使用により1台で完結できます。
資材や工具を積んだまま全員で現場入りできるので、朝の集合や現場間の移動がスムーズ。作業効率の向上につながります。雨の日の休憩時は、広めにとってあるキャビンで安全に快適に過ごすことが可能です。
配送業務
家具や建材などの配送では、ダブルキャブなら運転手と搬入スタッフを同じ車で現場へ送れるため、別の車両を用意する必要がありません。
人員を乗せた別の車の到着を待つことなく、現地に着いてすぐに全員で作業を始められ、配送から設置までの流れが効率的。特に短距離や小口配送で「人数も荷物も必要」というシーンにぴったりの車両です。
農業・林業
農業や林業の現場では、作業員と資材をまとめて運べることが大きなメリット。
苗や肥料、農機具やチェーンソーなどの工具を荷台に積み、数名の作業員と一緒に畑や山林まで移動できるため、車両を分ける手間が省けます。
広い畑や山奥でも、1台で人と荷物を運べるので、現場での動きが格段に効率化されます。
イベント設営や工事現場など
イベント会場の設営や資材搬入では、スタッフと資材の同時移動が叶うダブルキャブが活躍します。作業員全員を現場へ連れて行けるので、乗車中に仕事内容を確認したりとチームワークの面でも効果的です。
ダブルキャブとシングルキャブの荷台長を比較

ダブルキャブは同じ標準クラスのシングルキャブと比べて荷台の長さが短くなります。これは、座席スペースを増やしているために必然的に生じる違いで、特に長尺物や大量の資材を運ぶ現場では注意が必要です。
実際の寸法をメーカー別に比べてみると、その差はおおよそ1m前後。
以下の表で実際の数字を確認し、現場での使い道をイメージしてみましょう。
《シングルキャブ/ダブルキャブ荷台寸法例(標準ボディ:小型)》
| メーカー・車種 | シングルキャブ 荷台長 | ダブルキャブ 荷台長 | 相互差 |
| いすゞ エルフ(標準) | 約3,120mm | 約2,085mm | 約1,035mm |
| 三菱ふそう キャンター(標準) | 約3,120mm | 約2,100mm | 約1,020mm |
※相互差は車種などによって異なります。ご購入の際は、実際の車両サイズを必ずご確認ください。
メーカーによっては「ロングボディ」や「超ロングボディ」といった荷台の長い仕様もあり人数を乗せながら十分な荷台スペースを確保することも可能となります。
ダブルキャブトラックの人気メーカー6社
ダブルキャブトラックは各メーカーから多彩なモデルが展開されています。ここでは、代表的な6社の車両についてみていきましょう。
1.いすゞ自動車 エルフ
エルフのダブルキャブは、最大6名または7名まで乗車可能。
荷台サイズ
標準ボディ:約2m
ロングボディ:約3.2m
超ロングボディ:約4m弱
キャブタイプ
標準キャブ・ハイキャブ・ワイドキャブから選択可能
形状のバリエーション
平ボディ・ダンプ仕様があり、現場の用途に合わせられる
快適性と安全性
後席はステップ付きで乗り降りしやすく、リクライニング機能も搭載。安全装備に力を入れており、作業現場でも安心して使用できる。
走行性能
燃費とパワーのバランスが良く、狭い道や現場でも取り回しやすい
2.三菱ふそう キャンター
三菱ふそうのキャンター ダブルキャブは、最大6〜7名まで乗車できます。
荷台サイズ
標準ボディ:約2m
ロングボディ:約3m
超ロングボディ:約4m
安全性能
年式によって装備は異なりますが、比較的新しいモデルにはアクティブ・サイドガード・アシスト、衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報といった先進安全機能が搭載されている場合もあります。
走行性能
2WDのほか4WD仕様も流通しており、雨天や悪路の現場でも安定した走行が可能
3.日野自動車 デュトロ
日野デュトロのダブルキャブは、最大6名または7名まで乗車可能です。
荷台は標準・ロング・超ロングといったタイプがあり「2m前後のコンパクトな荷台から3m超のロング」から利用目的に合わせて選べます。
キャブは室内空間がゆとりある設計で、シート配置も工夫されているため長距離移動でも疲れにくく、快適に過ごせます。
また、比較的新しい年式の車両では衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報などの安全装備を備えている場合もあり、現場での安心感をさらに高めてくれます。
4.UDトラックス カゼット
カゼット ダブルキャブは、三菱ふそうキャンターのOEM車両でUDトラックスが独自に改良しています。
最大7名まで乗車。4WD仕様を選べば悪路や雪道でも安定した走行が可能です。
燃費性能が優れており、市街地でも効率的に運転できます。
内装は快適で使いやすいと人気の車輌で、都市部の配送から建設・設備工事まで、幅広い現場で活躍しています。
5.日産自動車 アトラス
アトラス ダブルキャブは、2019年〜いすゞが生産して日産から販売されているトラック。平ボディとダンプ仕様があります。
標準キャブとハイキャブは最大6名、ワイドキャブは最大7名まで乗車可能。
また、新しめのモデルには視線移動を少なくし視認性を高めた7インチメーターディスプレイや、目的別にゾーン分けされたインパネスイッチなど、使いやすさと安全性を考慮した設計がされています。
6.トヨタ自動車 ダイナ
トヨタ ダイナ カーゴのダブルキャブは、最大7名まで乗車できます。
荷台は標準デッキから超ロングデッキまで幅広く選択可能で、用途に応じた柔軟な対応が可能です。
フレームやシャシーは高張力鋼板を採用し、重い荷物の積載や悪路でも安定した走行を実現します。
また新しいモデルでは「プリクラッシュセーフティ」や「レーンディパーチャーアラート」などの先進安全装備も搭載。作業員の安全性を確保しながら安心して運転できます。
【新車・中古】ダブルキャブトラックの価格は?
ダブルキャブトラックの新車と中古車では、価格に大きな差があります。
ここでは代表的な車種の価格帯を、新車・中古車で比較できるよう整理しました。
《新車と中古車の価格帯比較表》
| 車種名 | 新車価格の目安 | 中古価格の目安 |
| いすゞELF(小型) | 約480万円~ | 約120万〜350万円 |
| 三菱ふそうCanter(小型) | 約320万円〜 | 約100万〜300万円 |
| 日野 DUTRO(小型) | 約539万円〜 | 約200万〜500万円 |
| 日産 アトラス | 約622万円~ | 約100万〜200万円 |
| トヨタ ダイナ | 約415〜535万円 | 約300万〜400万円 |
※価格は仕様や装備、販売店によって異なります。
新車のダブルキャブトラックは、小型であれば 300万円台〜、中型クラスでは500〜600万円台に届くこともあります。
さらにクレーンやダンプなどの特装架装を加えると価格はさらに高くなるため、用途や予算に合わせた選定が必須です。
一方、中古ダブルキャブは 80万〜300万円前後の車両もあり、同じ車種でも、年式・走行距離・車検の有無・整備状況によって価格が大きく変わるためポイントを押さえてチェックしましょう。
特装架装付きは中古車でも価格がやや高めですが、希少性が高いため「欲しい仕様が見つかった場合は早めに確保する」 のがおすすめです。
中古ダブルキャブトラック選定4つのチェックポイント

中古のダブルキャブトラックは、新車に比べて価格を大きく抑えられるのが魅力ですね。
しかし、そのぶん「車両ごとの状態差」が大きいのも特徴です。ここでは購入前に確認しておきたいポイントをまとめました。
走行距離と年式のバランスを見る
中古車の価格や状態を判断する際は、走行距離だけでなく年式も合わせて確認しましょう。
走行距離が短くても年式が古ければ部品の劣化や錆のリスクがあり、逆に年式が新しくても走行距離が長いとエンジンや足回りに負担がかかっている可能性があります。
どちらか一方だけで判断せず、年式と走行距離のバランスを見ながら検討することがポイントです。
修復歴や事故歴の有無を確認する
大きな事故を起こした車両は、見た目がきれいでもフレームに歪みが残っている場合があります。
走行性能や安全性に直結する部分なので、修復歴の有無は必ずチェックしましょう。
メンテナンス履歴が残っているか
定期点検やオイル交換、部品交換などの記録がしっかり残っている車両は安心感があります。
整備記録簿や点検ステッカーなど、実際のメンテナンス状況を確認できるかどうかが信頼性の目安になります。
架装部分の状態をチェック
ダブルキャブトラックは「クレーン付き」「ダンプ仕様」など、特装架装がされているケースも多いです。こうした部分は新品交換すると高額になるため、油漏れや動作不良がないかを必ず確認しましょう。
車検の有無
車検が残っている中古車は、購入後すぐに使えるのがメリット。
反対に車検切れの車両は、購入費用とは別に車検代が必要になります。総額でいくらかかるかを事前に把握しておきましょう。
中古ダブルキャブを選ぶ際は「価格」だけで決めず、状態や維持費を含めた総合的な判断が、満足度の高い購入につながります。
使い道に合ったダブルキャブトラック選びのポイント3つ
「どんな現場でどう使うか」によって、最適なダブルキャブトラックは変わってきます。ここからは、選ぶときに押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
1. 優先事項は乗車人数か積載物か
ダブルキャブやシングルキャブを選ぶときは、現場にとって1番の優先事項は何か考えてみましょう。
多人数で乗るならダブルキャブが必須。荷物が小規模なら2トンクラスでも十分です。
一方で、長尺物や重量物の輸送が多い場合は、荷物優先でシングルキャブや大型荷台を検討した方が効率的です。
2. 現場での取り回し・安全性
現場での使いやすさや安全性も、ダブルキャブトラック選びの大切なポイントです。
狭い道や現場の出入りを想定して、車体の長さや最小回転半径を確認しましょう。
また、荷台のあおりや荷崩れ防止装置が備わっているかもチェック。作業員が安全に使用できるかどうかの確認が重要です。
3.その他の現場要素
フォークリフト作業が多い現場では、荷台の床面の高さや段差を確認して作業効率を確保しましょう。
また、荷物を濡らしたくない場合は、オプションで幌やカバーを装着することも検討すると安心です。
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出典:バディトラック
ダブルキャブは「人も荷物も一緒に運びたい現場」にぴったりです。
建設現場や清掃、設備工事など、さまざまなシーンで作業効率と安全性がアップ。現場での作業もぐっとスムーズになります。乗る人数と積む荷物のバランスを考えながら、あなたの現場に合った一台をお選びください。
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