平ボディの寸法比較|《2t・4t・10t》車体・荷台寸法と選び方を実例解説

平ボディは荷物の形状を選ばず積載できる、荷役性能の高いトラックです。
サイズは 2t・4t・10t に分かれ、さらにショート、ワイドなどのタイプによって寸法が異なります。
本記事では、2t・4t・10t平ボディの種類ごとの寸法と、平ボディを選ぶうえで知っておきたい実務的な判断ポイントを解説。
「運びたい荷物が積めるか」「通りたい道幅を走れるか」といった環境条件に応じたサイズ選びの参考にしてください。
記事後半は「現場目線の選び方」も交えて、用途にぴったりの1台を見つけるヒントをお届けします。
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【2t・4t・10t】平ボディの寸法一覧
平ボディは、車両総重量によって車両の大きさと荷台のサイズが異なります。まずは代表的な【2トン・4トン・10トン】トラックの寸法を比較してみましょう。
2t平ボディの一般的な車体寸法
2t平ボディの一般的な車体寸法は
全長 約4.7m、全幅 約1.7m、全高 約2.0m。
2トン平ボディの車体・荷台寸法(タイプ別一覧)
【標準ショート】車体・荷台寸法

車体寸法
▪️全長:約4.7m
▪️全幅:約1.7m
▪️全高:約2.0m
荷台寸法(内寸)
▪️全長:約3.0m
▪️全幅:約1.65m
▪️あおりの高さ:約40cm
【標準セミロング】車体・荷台寸法
車体寸法
▪️全長:約5.3〜5.4m
▪️全幅:約1.9m
▪️全高:約2.2〜2.3m
荷台寸法(内寸)
▪️ 全長:約3.56 m
▪️全幅:約1.60 m
▪️あおりの高さ:約40cm
セミロングは、標準ショートとロングのちょうど間にあたる寸法です。
荷台の長さはおおよそ3.5m前後で設計されていますが、中古市場でも台数自体が少ない希少なサイズとなります。
【標準ロング】車体・荷台寸法
車体寸法
▪️全長:約6.0〜6.3m
▪️全幅:約2.2m
▪️全高:約2.2〜2.3m
荷台寸法(内寸)
▪️全長:約4.3m
▪️全幅:約2.0m
▪️あおりの高さ:約40cm
【ワイドセミロング】車体・荷台寸法
車体寸法
▪️全長:約6.0〜6.1m
▪️全幅:約2.2m
▪️全高:約2.2〜2.3m
荷台寸法(内寸)
▪️全長:約3.45m
▪️全幅:約1.98m
▪️あおりの高さ:約38cm〜40cm
【ワイドロング】車体・荷台寸法
車体寸法
▪️全長:約6.0〜6.3m
▪️全幅:約2.2m
▪️全高:約2.2〜2.3m
荷台寸法(内寸)
▪️全長:約4.34m
▪️全幅:約2.07m
▪️あおりの高さ:約38cm〜40cm
※車種などによって細かい寸法は前後します。
ご購入の際は、実際の車両サイズを必ずご確認ください。
4t平ボディの一般的な車体寸法
4t平ボディの一般的な車体寸法は
全長 約7.6m、全幅 約2.2m、全高 約2.68m。
4トン平ボディの車体・荷台寸法(タイプ別一覧)

【標準ボディ】車体・荷台寸法
車体寸法
▪️全長:約7.6m
▪️全幅:約2.2m
▪️全高:約2.68m
荷台寸法(内寸)
▪️長さ:約6.2m
▪️幅:約2.13m
▪️あおり高さ:約40cm
【 ロングボディ】車体・荷台寸法
車体寸法
▪️全長:約8.6m
▪️全幅:約2.2m
▪️全高:約2.68m
荷台寸法(内寸)
▪️長さ:約7.2m
▪️幅:約2.13m
▪️あおり高さ:約40cm
【超ロングボディ】車体・荷台寸法
車体寸法
▪️全長:約9.6m
▪️全幅:約2.2m
▪️全高:約2.68m
荷台寸法
▪️長さ:約8.2m
▪️幅:約2.13m
▪️あおり高さ:約40cm
【ワイドボディ】車体・荷台寸法
車体寸法
▪️全長:約8.6m
▪️全幅:約2.49m
▪️全高:約2.68
荷台寸法
▪️長さ:約6.2m
▪️幅:約2.34m
▪️あおり高さ:約40cm
【ショートボディ】車体・荷台寸法
車体寸法
▪️全長:約6.14m
▪️全幅:約2.17m
▪️全高:約4.35m
荷台寸法
▪️長さ:約4.35m
▪️幅:約2.04m
▪️あおり高さ:約40cm
※車種やメーカーなどによって細かな寸法は異なります。
ご購入の際は、実際の車両サイズを必ずご確認ください。
増トン平ボディの一般的な車体・荷台寸法

※以下、6トン車についての寸法になります。
車体寸法
▪️全長:約7.7〜9.4 m
▪️全幅:約2.29〜2.47 m
▪️全高:約2.49 m
荷台寸法
▪️全長:約5.75〜7.2 m
▪️全幅:約2.17〜2.35 m
▪️あおり高さ:約40cm〜50cm
※型番や仕様によって最大積載量は差があります。
車種などによっても細かな寸法も異なりますので、購入時は実車サイズを必ずご確認ください。
10t平ボディの車体・荷台寸法寸法について
10t平ボディの車体寸法は
全長12m以内、車幅2.5m以内、高さ3.8m以内
に収まるよう道路交通法及び道路運送車両法に定められています。
10t平ボディの一般的な車体・荷台寸法

車体寸法
▪️全長:約11.5m〜11.9 m
▪️全幅:約2.49 m
▪️全高:約3.17 m〜約3.79 m
荷台サイズ
▪️全長:約9 m
▪️全幅:約2.4 m
▪️あおり高さ:約30cm〜約50 cm
※車種やメーカーなどによって細かな寸法は異なります。
ご購入の際は、実際の車両サイズを必ずご確認ください。
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平ボディ各寸法の特徴と導入時の注意点

2t・4t・10tの平ボディトラックには、それぞれ得意な用途や積み方の特徴があります。
ただし、単にサイズや積載量だけを比べるのではなく、「現場でどれだけ使いやすいか」という視点もふまえた選定が大切です。
以下では、運用時に見落としがちなポイントを中心に、導入前に押さえておきたい注意点をまとめました。
2t平ボディ

出典:バディトラック
2t平ボディの最大の特長といえば小回りの利きやすさと狭い現場への対応力です。
全長が5m〜6m台とコンパクトで、住宅街や繁華街でもスムーズに搬入・搬出が可能です。
とはいえ、ボディサイズによって荷台の広さや積載量に差が出るため、標準タイプでも対応しきれない場合があります。
特に中古で探す場合は、荷台の内寸(長さ×幅×高さ)を必ずチェックしておきましょう。
また、2tでも「ロングボディ」や「ワイドロング」などが存在し、用途に応じた選定が欠かせません。
荷物がギリギリ載るかどうかの判断ではなく、少し余裕を持ったサイズを選ぶのが実務的です。
【注意点】
- トラックによっては架装の影響で荷台の寸法が変わっているケースもある
- ロングボディやワイドロングも視野に入れて選定
4t平ボディ

出典:バディトラック
建築資材・農機具・鋼材など、業界を問わず幅広く活躍する4t車。
最大積載量は5t未満・荷台の長さは約6mと、さまざまな用途に使いやすいのが特長です。
一方で、4t平ボディは2t平ボディに比べて全高が高くなる傾向があり、立体駐車場や地下搬入口には入れないことがあります。
とくに市街地での利用では、事前に進入可能かを確認する体制が必要です。
また、積載物によっては4t平ボディでもスペース不足になることがあり、あえて10t平ボディまではいかない「増トン車」を選ぶケースも増えています。
中古車市場でも4tの平ボディをベースにした「増トン車」は人気があり、注目したいサイズです。
【注意点】
- 全高が高め。立体駐車場や地下搬入口に入れるか確認
- 積載物の長さ・量と荷台スペースが適当かを確認
- 4tでギリギリな場合は増t車も検討
10t平ボディ
鉄骨・コイル・木材といった重量もあり長めの荷物を積む場合には、10t車が最適です。
荷台の長さは7〜9mと大きく、全長は11〜12mにも及ぶため、搬入現場や停車スペースの事前確認は必須です。
また、10t車の運転には大型免許が必要であり、ドライバー確保も重要な課題のひとつです。
加えて、橋梁や道路規制・走行ルートの制限など、4t以下では意識しなかった要素が増えるため、運用フロー全体を見直す必要があります。
その反面、荷台の広さを生かした什器搬送やイベント資材の一括輸送など、コスト効率に優れる運用が可能です。「少ない便数で多くの荷物を運ぶ」運用を前提とする場合は、10t平ボディの導入が合理的な選択となります。
【注意点】
- 車体が大きいため搬入現場や停車スペースの確認必須
- 橋梁や道路規制、走行ルートの確認必須
- 大型免許を持つドライバーの確保
【用途別】必要な寸法は2t・4t・10t?平ボディの選び方

平ボディを選ぶ際は、荷物の種類や現場の環境によって「適した寸法」が大きく変わります。
平ボディひとくくりにしても、2tと4tでは荷台の広さも使い勝手も違ってくるのです。
荷物のサイズだけでなく、現場の広さ・作業スペース・運転する人の免許条件など、さまざまな視点から車両を選ぶことが大切ですね。
そして積載効率を高めるためにも、「何を・どこで・どう運ぶか」をふまえて、最適なサイズを選びましょう。
ここでは、よくある運搬シーンごとに、寸法選びのポイントをご紹介します。
店舗什器・オフィス備品の配送
店舗の改装やオフィスの新設・移転では、棚やカウンター、デスクなど、大きくて重たい什器を運ぶことが多くなります。
運ぶものの形や大きさがそろっておらず、壊れやすい荷物もあるため、荷台に余裕がある2tワイドトラックが重宝されています。
狭い道が多い都市部では、積載力だけでなく取り回しの良さも重要ポイントですね。
そしてもう1つ。準中型免許で運転できる車両かどうかも、トラック選定時にしっかりチェックしておきましょう。
建築資材・足場材の運搬
建築・解体現場で使用される鉄骨や足場材・石膏ボードなどは、重量だけでなく長尺物も多いため、4t以上の中型〜大型平ボディが活躍します。
たとえば、足場の支柱(単管パイプ)は3.6〜6.0mのものもあり、荷台長6.2m以上の10t車であれば、積載物が荷台からはみ出すことなく安全に運べます。
また、床板強度やアオリの高さも重要です。鉄板張りの荷台や、高アオリ仕様を選ぶことで、安全性や積み下ろしの効率が向上します。
農業資材・野菜コンテナの運搬
農業の現場では、コンテナやパレットごとに荷物を運ぶことが多く、荷下ろしは人の手や簡単なリフトを使って行う場合もあります。
そのような時は積みやすく降ろしやすいアオリの低いタイプが好まれ、2tや3tの平ボディが多く採用されています。
また、農地のまわりには未舗装の道や細い道も多いため、小回りがきく4ナンバーサイズ(普通車登録)のトラックを導入することも少なくありません。
※上記はあくまで目安であり、積載物の形状・重量・固定方法によって適正サイズは異なります。
平ボディのサイズ選定時のチェックポイント

平ボディのサイズ選びで「思っていたより積めない」「現場に入れなかった」といった失敗は、想像以上に多く見られます。
トラックは単なる“荷台の大きさ”だけで選ぶと、後の運用に支障が出ることも。ここでは、現場目線で押さえておきたいチェックポイントを紹介します。
① 荷物の「長さ・幅・高さ」を3次元で把握する
「とりあえず長さだけ見て決めた」という選び方では、いざ積み込んだときに、アオリ(荷台の側面)が閉まらなかったり、荷物が不安定で積み下ろしが大変…ということになりかねません。
とくに注意が必要なのは、以下のような荷物です。
- 横に長くて幅をとるもの(例:木材・ベニヤ板・店舗用カウンターなど)
- 背の高い什器や機材(アオリを閉めたときにぶつかるおそれあり)
- 形が不安定でズレやすい荷物(例:コンテナの積み重ね・長さの違う資材など)
寸法を確認するときは、長さ・幅・高さの3方向すべてをチェックすることが大切です。
見た目には積めそうでも、「荷台にしっかり収まるか」「安全に運べるか」までしっかり見極めて選びましょう。
② 荷物の積み下ろし方法と“人の動線”
意外と見落とされがちなのが、積み降ろし作業のしやすさです。
荷台が高すぎると、フォークリフトでの積載時に作業効率が落ちたり、手作業での荷降ろしに支障が出ることがあります。以下の点も確認しておきましょう。
- 使用するフォークリフトのツメ長・リフト高に合っているか
- 手積み・手降ろしの場合、荷台高が負担にならないか
- あおりが「片側しか開けられない」現場かどうか
とくに荷役作業が多い業種では、「積む」「降ろす」まで含めて使いやすいかが重要な判断軸となります。
③ 道幅や搬入路の「進入可能サイズ」を確認する
いくら荷台寸法が理想的でも、現場に入れなければ意味がありません。建築現場・商業施設・農道など、道路幅が狭い搬入現場では、車幅・車長の確認が不可欠です。
とくに注意が必要なポイントは以下の通りです。
- 幅2.2m以上のワイド車が進入できるか
- 車体長さと最小回転半径(小回り性)が問題ないか
- バックでの進入や切り返しが日常的に必要な現場かどうか
搬入現場のGoogleストリートビューや、過去の配送車両のサイズ情報をもとに、事前の確認・想定をしっかり行うことが、サイズ選定ミスを防ぐコツです。
④ 運転免許の条件とドライバーの運転スキル
実際に運転する人が限られている場合は、免許区分の確認も忘れてはいけません。
- ドライバーの取得した免許で乗れる車両か
- 車幅が広く慣れが必要な場合、運転できるドライバーがいるか
- 女性スタッフや高齢ドライバーが運転する場面があるか
免許条件や経験値をふまえて車両サイズを絞ることで、安全な運行と人員確保の両立が可能になります。
⑤ 積載量ギリギリで運用していないか?
寸法だけで選んだ結果、常に最大積載量近くの運用になると、燃費の悪化や車両の負担につながります。
とくに中古トラックの場合、余裕のない使い方は車両寿命にも直結します。
積載する荷物の重さを見積もったうえで、「7〜8割程度の積載」で使えるサイズ感が、トータルコストの面でもおすすめです。
中古平ボディを選ぶ際のチェックポイント
平ボディのサイズ選定では、カタログ上の寸法だけでなく、「実際にどんな荷物を」「どんな人が」「どんな場所で」「どう扱うか」といった現場のリアルに即して判断することが不可欠です。
1つひとつ丁寧にチェックを重ねれば、後悔のない選定につながり、現場で“本当に使える1台”と出会える確率がグッと高まります。
荷台寸法(内寸)の確認
「2t」や「4t」の表記だけでは、荷台の実寸まではわかりません。カタログ値ではなく、販売店の実測値で確認するのが安心です。
荷台の床素材や状態を確認
鉄板張りか木製か、摩耗や腐食の有無、滑り止め加工の有無なども実務面では大きく影響します。
目的に合った寸法の平ボディ選びで業務効率と安全性をアップ
2t・4t・10tそれぞれの平ボディトラックの選定に取りかかる場合、車両の特性・寸法・強みをしっかり把握できていると無駄のない運用とコストパフォーマンスが実現します。
また、中古の平ボディを選ぶ際は見た目や価格だけに惑わされず、荷台寸法・積載用途とのマッチング、シャシや床材の状態、整備履歴まで含めた総合判断が重要です。
とくに荷台の「内寸」や「アオリの仕様」など、カタログではわかりづらい部分こそ、現場目線で確認しておきたいポイントといえるでしょう。
平ボディのサイズ選定は、単なる数値の比較ではなく、日々の現場に寄り添った“最適解”を見つける作業です。
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